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スライム (架空の生物) : ウィキペディア日本語版
スライム (架空の生物)
スライム()は、ファンタジー作品などにおける、主にゼリー状・粘液状の怪物のことである。単細胞生物なのか多細胞生物なのかすらも不明であるばかりか、液体金属や溶岩のように無機的な組成の体を持つものまである。
なおスライムのような形態を示す実在の生物や、スライムと同様に、不定形の体を持つ架空の生物については、スライム (曖昧さ回避)を参照。
== 歴史 ==
人類はこれまでに様々な架空の生物を創造してきたが、そのような怪物は、既知の生物の特徴を変形したり合成したりして生み出されたものがほとんどである。アメーバ変形菌が知られていなかった古代の神話・物語においては、スライムのような生き物はほとんど登場していない。
架空の生物としてのスライムが初めて出現したのはアメリカの作家ジョセフ・ペイン・ブレナンの「沼の怪」(1958年)においてのことであるという。また、現在のスライムに繋がる直接の祖先としては、1931年H・P・ラヴクラフトにが発表した長編小説「狂気の山脈にて」に登場する黒い粘液状の生物ショゴスが挙げられる。
1974年に出版されたテーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ』において、これまで様々な作品で扱われてきたスライム系モンスターのイメージが整理され、ダンジョン内での危険な存在として定義された。
このゲームにおけるスライムは、単細胞ないし群体生物のため殺しにくく、触れるものを同化したり、酸性の体液で武器や防具を腐食させたり、巨大に成長して始末に困るなどの特徴を持つかなりやっかいな生物であった。殴っただけでは打撃を与えられないこともしばしばで、退治するには炎(ないし冷気や電気などのエネルギー攻撃)を用いないと難しかった。これらの性質は、それ以降に登場した数多くのテーブルトークRPGのスライムに継承された。
ところが、『ウィザードリィ』(1981年)や『ハイドライド』(1985年)などのコンピュータRPGでは、ゲームの初期に登場する、非常に弱いモンスターとしてスライムが登場した。物理的な攻撃で退治できるようになった点が大きな変化である。
コンピュータRPG『ドラゴンクエスト』(1986年)に登場するスライムはコミカルな外見をもち、その後のスライムのイメージに大きな影響を与えた〔。続編では、仲間として冒険が可能になった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スライム (架空の生物)」の詳細全文を読む



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